弥生販売のトラブル — 「敬称」
かなり前のことなので、弥生販売03というふるいバージョンの話。思い出したときに書いておこうと思った。
トラブルは伝票に得意先の敬称が出ないことだった。
《インフラ》
アプリケーションは弥生販売03(以下弥生と表記)。PCはインターネットにつながっているが、アプリケーションとしてはスタンドアローンだ。
《作業》
新しいPCにインストールした。とりあえず得意先の台帳を名刺を元に数件ずつ登録した。それぞれの得意先で使う伝票を指定し(あらかじめ帳票レイアウトで作成していた)、これで作業が完了となった。他の台帳登録や伝票の表示項目の設定などあるが、残る作業はお客様が自分で行うと言ったからだ。比較的早く終わったと、この段階では思ってしまった。
《現象》
ためしに売上伝票を印刷してみたら、得意先の社名の後に「御中」という敬称が付いていない。締め処理を行ってみて出した請求書にも敬称がない。印刷時のオプションで敬称の有無が設定できるようになっているので、それが指定されていないのかと思った。確認すると、敬称をつけるようになっている。しかし、何度やっても敬称が付かない。得意先台帳にも敬称の設定があるが、もちろん確認した。「御中」から「様」へ変更したりいろいろと試した。帳票レイアウタの指定が悪いのかもしれないと考えたりもしたが、これは自分のPCで作成し、確認を済ませてインポートしたものだ。サンプルとして持参した印刷物にはちゃんと敬称が入っている。すでに数時間が過ぎ、仕方なく、その日は作業未完了ということで帰ることにした。
《原因》
事務所に戻り、念のために印刷をしてみた。ちゃんと敬称が入る。
現場で自分が行った作業を振り返った。インストール作業から始まり、帳票レイアウタのデータをインポートしたこと、名刺を預かって台帳を入力したことなどなど。
思い出しながらそのとおりの作業を行ってみた。すると、敬称が出ない。現象が再現した。
原因は、帳票レイアウタで得意先情報の印刷を会社名と部署名程度にしていたことと、得意先台帳で担当者名まで入れていたことだった。
つまり、弥生では敬称がダブらないように配慮されていて、そのため得意先台帳に担当者名まで入っている場合には「御中」という表示がなされないのだ。「○○株式会社御中 担当者様」という表示が起こりえないようになっていたわけだ。
試しに帳票レイアウタで担当者名まで印字する枠を設ければ、担当者名には「様」が入るようになる。印刷オプションで敬称をつけないようにすれば、「様」は付かない。正しく動作している。
続いて、得意先台帳側で担当者を削除してみた。すると、今度は会社名の後に「御中」が表示された。
《感想》
伝票に印刷するしないは別として、得意先の担当者がわかっているのだから得意先台帳に登録するのは自然な行為だと思ったりした。ここがちょっと不満なところ。
とりあえず伝票に印刷しない不必要なデータは入力してはいけないのだと理解しましたが、宅配便の送り状などには担当者も入れたいし、困るなぁ。敬称がダブらない仕様は必要だし最優先というのはわかるのですが、コントロールが中途半端に思えました。