2007/11/09の社説
2007/11/09
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朝日新聞
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■元専務逮捕―防衛利権の疑惑に迫れ
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巨額な利権のからむ防衛省への装備品の納入疑惑解明に向けて、捜査のメス
が入った。「山田洋行」の宮崎元伸・元専務の業務上横領の容疑だ。国会は来
週、参院でも前次官の証人喚問をする予定だ。特捜部まかせにせず、防衛利権
の疑惑に迫ってほしい。
■集団自決検定―審議会も問われている
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問題の発端は、今春の検定で「集団自決は軍に強いられた」という趣旨の記
述が軒並み削られたことだ。私たちはこれまで社説で、検定を撤回すべきだと
主張してきた。検定の公正さを保つ機関というのなら、どんな論議をしたのか
をきちんと公表していくのは当然のことだ。
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日経新聞
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■防衛利権めぐる疑惑の徹底糾明を
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「山田洋行」の宮崎元伸・元専務と元執行役員を東京地検特捜部が逮捕した。
一般論として公務員への接待・贈答の原資が裏金だったとすると、「わいろ性」
を推認するのが、これまでの裁判例である。元専務による前次官の接待で気に
なるのは、ゴルフをするときに守屋夫妻が偽名を使っていた事実だ。国防予算
を食い物にする者がいるのでは、という深刻な疑惑は早く解き明かしてほしい。
■混合診療で患者の選択広げよ
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東京地裁は厚生労働省の健康保険法の解釈は誤りであり、混合診療の原則禁
止は違法との初判断を示した。混合診療の解禁は、比較的低い負担で患者の選
択を広げるものであり、高く評価できる。厚労省は控訴を断念すべきである。
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毎日新聞
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■元専務逮捕 防衛利権の闇に切り込め
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守屋前次官への接待を繰り返していた「山田洋行」の元専務、宮崎元伸容疑
者ら2人を業務上横領などの疑いで逮捕した。ただ、この時期の逮捕には疑問
なしとしない。宮崎元専務が何を語るかは国民も注視していたはずだ。結果と
して「口封じ」と受け取られないか、懸念も残る。政官財界の癒着の構図をこ
の際、徹底してあぶり出すことを、特捜部の捜査に望みたい。
■混合診療 国の説明は患者に届いてない
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東京地裁は原告のがん患者に保険給付を受ける権利があることを認め国側敗
訴の判決を言い渡した。しかし、無制限に混合診療を認めると、安全かどうか
わからない診療が横行し、患者の経済状態によって受けられる医療に差が出て
くる可能性を否定できない。
厚生労働省の主張は舌足らずである。厚労省の明快な反論を聞きたい。
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産経新聞
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■元専務逮捕 守屋前次官との癒着暴け
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防衛専門商社「山田洋行」の元専務について、東京地検特捜部の本格捜査の
手が入った。 元専務から接待を受けていたのは、守屋前次官だけなのか。他
の防衛官僚や政治家に疑惑がないのか。検察当局の捜査の行方と国会での徹底
解明を注視したい。
■混合診療 患者のため改めて議論を
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「混合診療」に保険適用を認めた初の東京地裁の判断が注目されている。こ
れを機会に混合診療の是非と在り方を改めて議論すべきである。厚生労働省は
「保険外診療の未承認の治療だと、患者が不利益を受ける」と反対し、日本医
師会も「貧しい人は限られた医療しか受けられなくなる」と主張している。医
療は患者のためにある。混合診療を議論するにも、この大原則を忘れてはなら
ない。
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読売新聞
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■米国防長官来日 同盟強化へ個別課題を解決せよ
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ゲーツ米国防長官が初めて来日し、早期再開への期待を表明した。外交は結果
重視の冷徹な世界だ。日本は、「結果」を出す必要がある。日本としても、今
後の地域情勢の変化を展望すれば、能動的に日米同盟の戦略的な強化を図るこ
とが重要だ。
■元山田洋行専務 事件は防衛省まで広がるのか
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東京地検特捜部が、航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」の宮崎元伸・元
専務らを業務上横領などの容疑で逮捕した。
元専務が、守屋前次官を“接待漬け”にしていた狙いは何だったのか。守屋前
次官の職務権限に絡む便宜供与はなかったのか。実態の徹底解明を望みたい。
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各社の社説感想
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本日は5社中5社が「山田洋行」宮崎元専務逮捕事件、3社が混合診療裁判を
取り上げていた。
守屋前次官もホテルで偽名だったら旅館業法に触れていたのだが、ゴルフは
OKだったというわけか。しかし俎上に上がれば後ろめたさは感じていた証拠と
してとりあげられるのでしょうね。
混合診療裁判は、画期的な判決だったと思う。
日経新聞は国側に控訴を断念せよと言っている。産経新聞はやや慎重に、改
めて議論を呼びかけている。毎日新聞は、国側に説明を求めている。
日経新聞によると「同省(厚労省)の水田邦雄保険局長は同会議との公開討
論で、討論は無駄だという趣旨の発言もしている。」ということなので、国側
の対応が興味深い。
それにしても、産経新聞にあった日本医師会の「貧しい人は限られた医療し
か受けられなくなる」という主張は、これだけでは意味がわからない。現在の
保険診療は当然受けられるのだが、それが限られた医療なのかな? それとも、
横並びの医療が望ましいというのかな?
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気になった言葉遣い
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○朝日新聞
>しかし、軍の強制を証言する住民は現に数多くいる。執筆者らは「すべての
>集団自決に軍の強制があった」と書いているわけではない。それにもかかわら
>ず、「軍の強制」という表現をすべて削らせたのは乱暴極まりない。
この書き方では、地域ごとに関与や強制の有無を書くべきだという風にも読
める。私も軍の関与や強制は少なからずあったと思うのだが、こういう突っ込
みは自爆の元ではないかと危惧するのだが。
○毎日新聞
>この時期の逮捕には疑問なしとしない。
否定の否定という表現ですけど、なぜこんな風に書いたのかが気になります
ね。素直な性格じゃないからか?
>特捜部にとって捜査の密行性が重要であることはわかるが、結果として「口
>封じ」と受け取られないか、懸念も残る。
誰が「受け取る」のか、主語がわからない。続く「懸念も残る」という部分
も、わからないなぁ。言いたいことはわかるが、なぜこんな風に書くのかがわ
からない。
新聞社としてここが疑問だ、これが不明なので気持ちが悪いぞ、ということ
であれば素直に書いてもらいたい。素直に書くと差しさわりがあるからかな?