2007/11/16の社説
2007/11/16
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朝日新聞
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■守屋証言―額賀、久間両氏は説明を
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真相は藪(やぶ)の中だ。事務次官らの高級官僚が絡む事件がこれだけ続く
以上、組織自体に構造的な問題があると考えるべきではないか。こうした閉鎖
的な組織の体質や慣習に切り込むのは国会に課せられた役割だ。政府も、トッ
プの福田首相が組織の抜本的な見直しを指示すべきである。
■いじめ調査―いかに痛みを教えるか
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調査の仕方ひとつで、これほど変わるものなのか。問題は、この先である。
一つのヒントになるかもしれない取り組みが、カナダの小学校でおこなわれて
いた。身長で2組に分けられ、背が高いグループは様々な差別を受ける。先生
に抗議するが、取り合ってくれない……。それを1日体験することで、差別の
理不尽さと残酷さが心に刻み込まれる。他人の痛みを知る。そのための教育に
知恵を絞っていきたい。
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日経新聞
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■あとは捜査に待つ守屋氏の疑惑糾明
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守屋氏と元専務の間でどんな接待や贈答があったのかの事実関係すら、本人
の証言だけでは確かめられないのである。もともとそれは国会の役割ではない。
この日の喚問で「元専務と宴席を共にした防衛相(防衛庁長官)経験者」の名
が初めて明らかにされた。こうした責任を果たすことと、給油新法案の審議は
切り離して進めるべきであるのは言うまでもない。
■次世代ネットの環境整備急げ
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問題は肝心の光ファイバー網の整備が遅れていることにある。放送番組を見
たいときに見られる注文配信や時間差配信は著作権法で認められていない。著
作権法の見直しも必要だ。NGNは発信者や発信場所を特定できるため、課金
や犯罪対策の逆探知も可能になる。NTTは光通信事業ですでに7割のシェアを
持つため、今後はNGNの開放策も議論していく必要がある。
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毎日新聞
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■守屋氏再喚問 久間、額賀両氏は明確に答えよ
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前次官が今年8月の退官後に久間氏をあいさつに訪ねた時、久間氏は別れ際
に「君に言わないでおいたことが一つあった」と切り出し、(中略)前次官は
「辞めた人間にどうしてそういう話をするのか、違和感を持った」と証言した。
久間氏は前次官を飛び越えて、前次官と対抗する策を部下に指示していたこと
になる。その目的は何なのか、久間氏は明らかにしてほしい。
■いじめ調査 数字の山から教訓を引き出せ
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この数字から何を読み取り、どう教訓として生かすのか。今回も地域のばら
つきが出た。実態をそのまま反映した数字とは考えにくい。最も重要なのは調
査を今後の教育現場の指導にどう生かすかにある。今回の調査がまさにそれだっ
たはずだが、当局にその姿勢が見えない。例えば、自殺について文科省は個別
状況の報告を受けているが、それがいじめを原因としているかどうかは「学校
や教育委員会が判断すること」という具合だ。
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産経新聞
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■いじめ調査 これで不信感が拭えるか
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昨年のいじめ自殺問題で、いじめによる自殺の件数が「7年連続ゼロ」だっ
たことなどに不信感と批判が高まり、調査方法などを見直した結果だ。文科省
は「教委に調査をまかせており、具体例は公表できない」などとしている。こ
れはことなかれ主義の表れであり、この体質を改めなければ不信は拭(ぬぐ)
えない。
■守屋氏再喚問 政治家は納得いく説明を
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疑惑がますます深まる証人喚問となった。検察当局にも徹底解明を求めたい。
それにしても、防衛省では不祥事が後を絶たない。この日の喚問でも、各委員
が「省全体の構造的な問題だ」と指摘した。
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読売新聞
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■守屋前次官喚問 ますます疑念が深まってきた
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守屋前次官は、宮崎容疑者との宴席に同席した政治家が、防衛長官を経験し
た額賀財務相と、久間元防衛相であることも明らかにした。二人とも「記憶に
ない」と語っている。だが、これで疑念が払拭(ふっしょく)できるのかどう
か。両院での証人喚問で国会は疑惑解明に一定の役割を果たしたのではないか。
■いじめ急増 メール脅迫や「裏サイト」まで…
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十数万人の子どもが、つらい思いをしたという事実は深刻に受け止めたい。
神戸市の私立高校で今年7月、自殺した男子生徒は、同級生らから携帯電話の
メールで繰り返し、カネを払え、などと脅されていた。児童・生徒から、いじ
めに関する細かな情報を、いち早く教師がすくい上げられるような体制づくり
も必要だろう。
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各社の社説感想
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守屋前次官が額賀福志郎、久間章生の名前を挙げた。この件が5件、いじめ
の実態調査が4件、日経だけがNGNについて書いている。
守屋の「刑事罰であるなら逃れるつもりはない」という言葉は、自分を罰す
る法律はないと確信しているということか。もともと組織的な不祥事について
は個人の責任を追及するのではなく、組織的な問題点を追及するべきなのはい
うまでもない。クリティカルシンキングなどの本にも一般的に書かれている。
ではここでの組織的な問題とは何か。その一つは、個人の権限が大きいのにも
かかわらず責任追及されないことなのではないのか。
それにしても、相変わらず記憶にないという言葉が出てくる。記憶障害があ
るなら、さっさと辞職してもらいたいものだと思う。国家機密にかかわる仕事
をしているのだから。
この問題についての社説としては、日経と産経は食い足りなかった。
いじめ調査は、朝日の社説にあったカナダでの実験が興味深い。私には、暴
力を禁じてはいけないと読めた。学校の教師に暴力(=体罰)の権限を与える
ことは危険だが、このシステムであれば危険はより少ない。やらないよりやる
ほうが良いのではないかと思った。
いじめという言葉も良くない。たとえば読売新聞では、神戸の滝川高校での
自殺を取り上げていたが、あれは暴行傷害強制猥褻恐喝強盗である。しかし加
担した生徒たちは無実を主張している、というあたりまで記事を追いかけたが、
その後はどうなっているのだろうか。風化させてはいけないと思いつつも、私
自身忘れかけている。